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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻6号

2011年06月発行

文献概要

特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

Eagle涙道チューブ使用例の検討

著者: 五嶋摩理1 杉原紀子1 松原正男1

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター眼科

ページ範囲:P.949 - P.952

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要約 目的:涙点プラグつき単管型涙道ステントであるEagle涙道チューブの使用経験の報告。対象と方法:涙小管閉塞がある女性7例7側を対象とした。年齢は40~76歳(平均64歳)である。上下の涙小管へのステント留置は困難であった。鼻涙管閉塞が5例,涙囊炎が2例にあった。結果:Eagle涙道チューブの留置期間は1~12か月(平均6か月)であり,全例で涙管の通水が可能になった。抜去の1か月後に涙囊炎による再閉塞が1例,涙点の肉芽形成,プラグの偏位,通水時のプラグ埋没が各1例にあった。結論:Eagle涙道チューブは涙小管閉塞に対するステントとして有効であるが,通水時のプラグ埋没などに留意する必要がある。

参考文献

1)Kaufman LM, Guay-Bhatia LA:Monocanalicular intubation with Monoka tubes for the treatment of congenital nasolacrimal duct obstruction. Ophthalmology 105:336-341, 1998
2)栗橋克昭:ヌンチャク型シリコーンチューブ:21世紀の新しい涙道手術のために.眼科診療プラクティス52(眼内レンズ挿入眼のマネージメント):100-112,1999
3)五嶋摩理・新妻卓也・井藤紫朗・他:慢性涙囊炎に対するブリムヌンチャク型シリコーンチューブの挿入.臨眼 59:1791-1794,2005
4)五嶋摩理・中沢雅美・新妻卓也・他:ヌンチャク型シリコーンチューブ抜去時期決定における鼻内視鏡の有用性.眼科手術 16:127-129,2003
5)Mauriello JA, Abdelsalam A:Use of a modified monocanalicular silicone stent in 33 eyelids. Ophthalmic Surg Lasers 27:929-934, 1996
6)新田安紀芳:ヌンチャク型シリコーンチューブ単独で成功率を上げるために.栗橋克昭(編):ヌンチャク型シリコーンチューブ―私のポイント.180-190,メディカル葵出版,東京,2006
7)五嶋摩理:ヌンチャク型シリコーンチューブをはじめて使用する人のために.栗橋克昭(編):ヌンチャク型シリコーンチューブ―私のポイント.114-126,メディカル葵出版,東京,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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