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眼球打撲により網膜出血をきたした網膜色素線条
著者: 後藤克聡1 水川憲一1 根木昭2
所属機関: 1川崎医科大学附属病院感覚器センター眼科 2神戸大学
ページ範囲:P.1021 - P.1021
文献購入ページに移動12月14日,初診時視力は右0.4(0.7p×-0.50D()cyl-0.75D 40°),左1.5(1.5×+1.00D),眼圧は右12mmHg,左13mmHgであった。前眼部,中間透光体に異常はなかった。両眼底に網膜色素線条を認め,右眼は色素線条に沿った網膜出血がみられた。また,中心窩に黄白色の脈絡膜新生血管を疑わせる所見がみられ,光干渉断層計では中心窩下に高反射の隆起性病変を認めた。網膜下出血が器質化したものか脈絡膜新生血管によるものかを鑑別するために,フルオレセイン蛍光眼底造影検査を施行した。脈絡膜新生血管による過蛍光はみられず,眼球打撲による単純出血と考えられた。
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