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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻7号

2011年07月発行

文献概要

今月の表紙

眼球打撲により網膜出血をきたした網膜色素線条

著者: 後藤克聡1 水川憲一1 根木昭2

所属機関: 1川崎医科大学附属病院感覚器センター眼科 2神戸大学

ページ範囲:P.1021 - P.1021

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 症例は31歳男性。2009年11月18日,サッカーボールが右眼に当たり受傷した。視力低下を自覚したため近医を受診。経過観察を行っていたが視力改善を認めないため,精査目的で当科を紹介され受診した。

 12月14日,初診時視力は右0.4(0.7p×-0.50D()cyl-0.75D 40°),左1.5(1.5×+1.00D),眼圧は右12mmHg,左13mmHgであった。前眼部,中間透光体に異常はなかった。両眼底に網膜色素線条を認め,右眼は色素線条に沿った網膜出血がみられた。また,中心窩に黄白色の脈絡膜新生血管を疑わせる所見がみられ,光干渉断層計では中心窩下に高反射の隆起性病変を認めた。網膜下出血が器質化したものか脈絡膜新生血管によるものかを鑑別するために,フルオレセイン蛍光眼底造影検査を施行した。脈絡膜新生血管による過蛍光はみられず,眼球打撲による単純出血と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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