文献詳細
文献概要
--------------------
べらどんな 両・銭・厘
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.1049 - P.1049
文献購入ページに移動 小学5年のときに,出張のおみやげを父からもらった。小さな棹秤で,250グラムまで量れる。銀色のきれいな金属製で,そもそもは薬を計量するためだったらしい。
戦争中なので,家では鶏を飼っていた。生んだ卵の重さを量り,ノートにつけていた。50~53グラムが多かったのを覚えている。外地に住んでいたので,引き揚げるとき,この棹秤はリュックに入れて持って帰った。いまではこれが当時の唯一の記念品である。
戦争中なので,家では鶏を飼っていた。生んだ卵の重さを量り,ノートにつけていた。50~53グラムが多かったのを覚えている。外地に住んでいたので,引き揚げるとき,この棹秤はリュックに入れて持って帰った。いまではこれが当時の唯一の記念品である。
掲載誌情報