icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科65巻7号

2011年07月発行

文献概要

特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

ラタノプロスト点眼液の先発医薬品と後発医薬品における1日あたりの薬剤費の比較

著者: 櫻下弘志1 冨田隆志1 池田博昭1 塚本秀利2 木平健治1

所属機関: 1広島大学病院薬剤部 2高山眼科

ページ範囲:P.1079 - P.1082

文献購入ページに移動
要約 目的:ラタノプロスト点眼液の先発医薬品と後発医薬品につき,点眼可能な日数と1日あたりの薬剤費の比較。方法:ラタノプロスト点眼液の先発医薬品であるキサラタン®と,後発医薬品22銘柄について総滴数を測定して点眼可能な日数と,1日あたりの薬剤費を算出した。結果:点眼薬1滴あたりの容量は,先発医薬品では31.9μl,後発医薬品では28.4~38.7μlであった。点眼可能日数は,先発医薬品では45日,後発医薬品では34~49日であった。1日あたりの薬剤費は,先発医薬品では50.8円,後発医薬品では31.2~45.5円であった。後発医薬品の薬価は先発医薬品の70%であった。結論:1滴容量と点眼可能回数を考慮したラタノプロスト点眼液の1日薬剤費は,後発医薬品では先発医薬品の61~89%の範囲にあり,薬価の差を反映していない。

参考文献

1)冨田隆志・池田博昭・塚本秀利・他:β遮断点眼薬の先発医薬品と後発医薬品における1日あたりの薬剤費の比較.臨眼 63:717-720,2009
2)大友孝昭・貴田岡マチ子:プロスタグランジン系点眼薬の眼瞼色素沈着の発現を少なくするための一工夫.緑内障 17:65-67,2007
3)野村征敬・塚本秀利・池田博昭・他:眼科外来患者が使用中の点眼瓶の汚染率の検討.眼臨 99:779-782,2005
4)Varma R, Winarko J, Winarko TK et al:Concentration of latanoprost ophthalmic solution after 4 to 6 weeks' use in an eye clinic setting. Invest Ophthalmol Vis Sci 47:222-225, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?