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文献概要
連載 つけよう! 神経眼科力・18
視神経疾患における血液からの情報
著者: 中馬秀樹1
所属機関: 1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野
ページ範囲:P.1398 - P.1403
文献購入ページに移動まずは臨床診断が大事
のっけからこのようなことを言うのは恐縮ですが,血液検査だけに頼ってはいけません。正確な診断のためには,まず臨床診断をしっかりすることが大切です。
例えば,感度が40%,特異度が96%の検査があるとしましょう。病歴や臨床所見による検査前確率が90%である場合,その検査が陽性であれば検査後確率は99%に上がり,検査が陰性であれば85%になります。検査前確率が0.5%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は5%で,検査が陰性であれば0.3%になります。検査前確率が50%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は91%に上がり,検査が陰性であれば38%になります。
のっけからこのようなことを言うのは恐縮ですが,血液検査だけに頼ってはいけません。正確な診断のためには,まず臨床診断をしっかりすることが大切です。
例えば,感度が40%,特異度が96%の検査があるとしましょう。病歴や臨床所見による検査前確率が90%である場合,その検査が陽性であれば検査後確率は99%に上がり,検査が陰性であれば85%になります。検査前確率が0.5%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は5%で,検査が陰性であれば0.3%になります。検査前確率が50%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は91%に上がり,検査が陰性であれば38%になります。
参考文献
1)山本和利:確率.EBMを飼いならす.29-47,中外医学社,2002
2)Optic Neuritis Study Group:The clinical profile of acute optic neuritis:experence of the Optic Neuritis Treatment trial. Arch Ophthalmol 109:1673-1678, 1991
3)Nolle B, Specks U, Ludemann J et al:Anticytoplasmic antibodies:their immunodiagnostic value in the diagnosis and follow up of Wegener's granulomatosis. Ann Intern Med 111:28-40, 1989
4)Hayreh SS, Podhajsky PA, RamanR et al:Giant cell arteritis:validity and reliability of various diagnostic criteria. Am J Ophthalmol 123:285-296, 1997
5)Tramont EC:Treponema pallidum[syphilis]. In:Mandel GL et al(eds):Principles of Infectious Diseases. 5th ed. 2474-2489. Churchil Livingstone, New York, 2000
6)Lesser RL:Spirochetal Disease. In:Miller NR et al(eds):Walsh & Hoyt's Clinical Neuro-Ophthalmology. 6th ed. 3091-3109. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2005
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