文献詳細
今月の表紙
文献概要
症例は48歳,男性。右眼に飛蚊症を自覚して当科を紹介受診した。視力は右(1.0),左(1.5)。眼圧は右17mmHg,左10mmHg。豚脂様角膜後面沈着物を伴い,前房に中等度の炎症を認めた。水晶体混濁はない。硝子体混濁も軽度だが,網膜動脈周囲炎や周辺部に大小さまざまの網膜黄白色滲出斑を認めた。蛍光眼底造影では視神経乳頭の過蛍光と,動脈に瘤状の色素漏出の散在を認めた。前房水を採取しPCRで水痘・帯状疱疹ウイルスが検出された。アシクロビル点滴,プレドニゾロン内服を開始。2週間の点滴終了後は塩酸バラシクロビルを4週間内服した。
写真は発症後約1か月で,網膜黄白色滲出斑は癒合拡大し,静脈にも血管に沿った棍棒状出血を認める。4か月後に網膜剝離をきたし,硝子体手術を施行した。
写真は発症後約1か月で,網膜黄白色滲出斑は癒合拡大し,静脈にも血管に沿った棍棒状出血を認める。4か月後に網膜剝離をきたし,硝子体手術を施行した。
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