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『脾胃論』
著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.1554 - P.1556
文献購入ページに移動2012年1月,中国・故宮博物院が所蔵する北宋時代の「清明上河図」が日本で公開された。中国が神品と称して国家第一級の宝物とするこの画巻が,国外で展示されるのは初めてのことで,東京国立博物館において開催された「北京故宮博物院200選」の入場者は連日長蛇の列を作ってこの北宋の城市・開封を描いた絵を見学した。
「清明上河図」には,開封の街の様子が細やかに描き込まれている。開封は賑やかで自由な雰囲気をもつ魅力的な都市であったようだ。この画巻が作られた経緯は謎に包まれているが,金に拉致された徽宗皇帝が昔を懐かしんで開封の街を描かせた,という説もあるそうだ。開封の街は宋から金そしてさらに元のものへと移り変わっていく。
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