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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻10号

2012年10月発行

文献概要

文庫の窓から

『脾胃論』

著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1554 - P.1556

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「清明上河図」に描かれた都

 2012年1月,中国・故宮博物院が所蔵する北宋時代の「清明上河図」が日本で公開された。中国が神品と称して国家第一級の宝物とするこの画巻が,国外で展示されるのは初めてのことで,東京国立博物館において開催された「北京故宮博物院200選」の入場者は連日長蛇の列を作ってこの北宋の城市・開封を描いた絵を見学した。

 「清明上河図」には,開封の街の様子が細やかに描き込まれている。開封は賑やかで自由な雰囲気をもつ魅力的な都市であったようだ。この画巻が作られた経緯は謎に包まれているが,金に拉致された徽宗皇帝が昔を懐かしんで開封の街を描かせた,という説もあるそうだ。開封の街は宋から金そしてさらに元のものへと移り変わっていく。

参考文献

1)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
2)平馬直樹:近世漢方医学の変遷とその背景.北里研究所附属東洋医学総合研究所(編):矢数道明先生退任記念 東洋医学論集.医聖社,1986
3)真柳 誠・北里研究所附属東洋医学研究所医史文献研究室:和刻漢籍医書集成.第6輯.『内外傷弁惑論』『脾胃論』『蘭室秘蔵』解題.エンタプライズ,東京,1988~1992
4)傳 維康・川井正久・他(編):中国医学の歴史.日本東洋医学雑誌学術出版社,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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