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特集 オキュラーサーフェス診療アップデート 2.オキュラーサーフェス疾患に対する新しい治療法 感染症
感染性角膜炎:アメーバ
著者: 子島良平1
所属機関: 1宮田眼科病院
ページ範囲:P.139 - P.142
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1.アカントアメーバはtrophozoiteとcystの2つの形態をもち,薬剤抵抗性を示す微生物である。
2.コンタクトレンズユーザーでの感染例が多く,角膜真菌症や角膜ヘルペスと誤診されやすい。
3.治療にはビグアナイド系消毒薬が有効である。
4.ステロイド投与は慎重に行う。
1.アカントアメーバはtrophozoiteとcystの2つの形態をもち,薬剤抵抗性を示す微生物である。
2.コンタクトレンズユーザーでの感染例が多く,角膜真菌症や角膜ヘルペスと誤診されやすい。
3.治療にはビグアナイド系消毒薬が有効である。
4.ステロイド投与は慎重に行う。
参考文献
1)Nagington J, Watson PG, Playfair TJ et al:Amoebatic infection in the eye. Lancet ii:1537-1540, 1974
keratitisの1例―臨床像,病原体検査法および治療についての検討.日眼会誌 92:963-972,1988
3)風戸陽子・望月弘嗣・大野建治・他:ミカファンギン点眼が奏功したアカントアメーバ角膜炎の1例.あたらしい眼科 22:1272-1275,2005
4)北川和子・藤沢 綾・青山繁樹・他:クロルヘキシジン点眼が有効であったアカントアメーバ角膜炎の1例.あたらしい眼科 17:833-837,2000
5)太刀川貴子・石橋康久・高沢朗子・他:初期から完成期に至るまで経過観察できたアカントアメーバ角膜炎の1例.眼紀 46:1035-1040,1995
6)塩田 洋・矢野雅彦・鎌田泰夫・他:アカントアメーバ角膜炎の臨床経過の病期分類.臨眼 48:1149-1154,1994
7)坂本麻里・藤岡美幸・椋野洋和・他:角膜上皮掻爬と0.02%クロルヘキシジンが奏効したアカントアメーバ角膜炎の1例.眼紀 55:841-844,2004
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9)森谷充雄・子島良平・森 洋斉・他:アカントアメーバ角膜炎に対する副腎皮質ステロイド薬投与の影響.臨眼 65:1827-1831,2011
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