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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻11号

2012年10月発行

文献概要

特集 オキュラーサーフェス診療アップデート 3.角膜移植の新しい展開 人工角膜

OOKP(歯根部利用人工角膜)

著者: 福田昌彦1

所属機関: 1近畿大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.226 - P.230

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Point

1.歯根部利用人工角膜(OOKP)とは患者自身の犬歯の根元をPMMA製の光学部の固定に利用する人工角膜である。

2.重症のStevens-Johnson症候群や眼類天疱瘡で両眼性の高度の視力障害患者の視力回復の最後の手段である。

3.手術は全身麻酔で8時間程度の手術が2回必要であり,眼球および口腔内の障害も大きい。

4.成功率は約80%であり,術後の審美性の問題があるため症例の選択には注意が必要である。

参考文献

1)Strampelli B:Keratoprosthesis with osteodontal tissue. Am J Ophthalmol 89:1029-1039, 1963
2)Falcinelli G, Barogi G, Taloni M:Osteoodontokeratoprosthesis:present experience and future prospects. Refract Corneal Surg 9:193-194, 1993
3)Liu C, Herold J, Sciscio A et al:Osteo-odonto-keratoprosthesis surgery. Br J Ophthalmol 83:127, 1999
4)福田昌彦・下村嘉一・濱田 傑・他:改良型歯根部利用人工角膜の紹介.眼紀 53:472-475,2002
5)Fukuda M, Nakao A, Hamada S et al:A case of severe Stevens-Johnson syndrome successfully treated by osteo-odonto-keratoprosthesis(OOKP)surgery. Jpn J Ophthalmol 49:423-424, 2005
6)福田昌彦:人工角膜の臨床.臨眼 59:300-305,2005
7)Fukuda M, Hamada S, Liu C et al:Osteo-odonto-keratoprosthesis in Japan. Cornea 27(Suppl 1):S56-S61, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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