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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻11号

2012年10月発行

特集 オキュラーサーフェス診療アップデート

3.角膜移植の新しい展開 Topics

アイバンク・アップデート

著者: 﨑元卓1

所属機関: 1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野

ページ範囲:P.240 - P.243

文献概要

わが国における眼球銀行のこれまでと現状

 「角膜移植に関する法律」が昭和33年に施行され,現在まで54のアイバンクが全国に設立されている。その活動は献眼登録,啓蒙活動などを通じ,安全な角膜を公平・公正に供給することにある。これらの目的を達成するため,昭和40年に日本眼球銀行協会が設立されたが,実際のアイバンク活動は昭和54年の国庫補助金の交付,同年に施行された「角膜及び腎臓の移植に関する法律」以降まで待たなければならなかった。

 献眼によるドナー角膜の有効利用と中核アイバンクとして,昭和63年,全国5地区に中核アイバンク(岩手医科大学眼球銀行,順天堂大学アイバンク,愛知県眼衛生協会,大阪アイバンク,福岡県医師会眼球銀行)が設立され,各地域で角膜広域斡旋活動を行い,ドナー角膜の全国的な有効利用の体制が54のアイバンクで整えられた。

参考文献

1)中谷 繁:日本眼球銀行協会の役割と現状.眼科診療プラクティス 51:90-92,1999
2)Wilhelmus KR, Stulting RD, Sugar J et al:Primary corneal graft failure:a national reporting system―Medical Advisory Board of the Eye Bank Association of America. Arch Ophthalmol 113:1497-1502, 1995
3)澤  充:アイバンク協会認定スタッフの認定試験について.Eye Bank Journal 7:4-11,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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