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特集 災害,震災時の眼科医療
大災害時に効率的に医療を提供するために―眼科医として救援活動に参加して
著者: 上條由美1
所属機関: 1昭和大学大学院 保健医療学研究科
ページ範囲:P.1606 - P.1612
文献購入ページに移動2011年3月11日(金)14時46分に生じた,三陸沖を震源とする東日本大震災では,地震に引き続いた巨大津波により,東北から関東にかけての東日本一帯に甚大な被害が及び,学校法人昭和大学は東日本大震災に対して,DMAT(Disaster Medical Assistant Team)に引き続いて,独自で編成した医療チームである昭和大学医療救援隊を派遣した1,2)。災害医療では,短時間に限られた医療資源を必要な場所に提供しなければならないため,マネジメントが必要となる。医療マネジメントを専攻している筆者も,本学の救援隊本部として医療チームの編成から派遣までの活動に参加し,眼科医として実際に被災地に赴いて救援活動を行った。早い時期に被災地に入った数少ない眼科医として,自身の知見を今後の災害医療に役立てることが,最大の務めではないかと考えている。今回のこの活動を検証し,大災害時に効率的に医療を提供するための課題,特に,眼科医が自ら被災地に赴く場合,または,被災地に眼科医を派遣する場合の課題について報告する。
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