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連載 つけよう! 神経眼科力・32
全身疾患と神経眼科
著者: 中馬秀樹1
所属機関: 1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野
ページ範囲:P.1638 - P.1647
文献購入ページに移動 神経眼科では,まずどこに病変があるのかを特定することが大切です。その後にそこにどのような病変を生じているのかを特定し,それをもとに治療や管理を行うことになります。その際に,全身疾患の一所見として現れていることがあります。その全身疾患を見逃してはいけません。管理が眼科主体なのか,他科主体になるかという重要な判断の根拠になりますし,全身疾患をなるべく早期に発見することで特定疾患など,患者さんの負担を減らすことにもなります。そのために,全身疾患の特徴も知っておかなければなりません。今回は,両方からアプローチしてみたいと思います。
参考文献
1)Beck RW, Trobe JD, Moke PS et al:High-and low-risk profiles for development of multiple sclerosis within 10 years after optic neuritis:experience of the optic neuritis treatment trial. Arch Ophthalmol 121:944-949, 2003
2)Trobe JB:Optic nerve and chiasm Ⅱ. Trobe JB ed:The neurology of vision. 253-254, Oxford university press, Oxford. 2001
3)Toth C, Fletcher WA:Autonomic disorders and the eye. J Neuroophthalmol 25:1-4, 2005
4)長内 一・大塚賢二・中村 靖・他:甲状腺眼症242例における臨床的血液学的検討.あたらしい眼科 15:1043-1047,1998
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