文献詳細
文献概要
やさしい目で きびしい目で・146
運動でアンチエイジング
著者: 戸田郁子1
所属機関: 1南青山アイクリニック
ページ範囲:P.167 - P.167
文献購入ページに移動約5年前に突然右足の付け根から小指の先までが,激痛としびれで椅子に座っても寝ても苦しい状態が2か月ほど治らず,死にそうな毎日が続いた。本来前向きな性格だけれど,このときばかりは痛みが一生とれないのでは?とものすごく不安になった。どうも坐骨神経痛であることは間違いないようだが,画像上ヘルニアはないので,「梨状筋症候群(坐骨神経が臀部の梨状筋を通るところで圧迫される)」のようだと自己診断した。姿勢が悪いため臀部の筋が緊張して起こるようだ。激痛に三種の神器がまったく効かないため,懇意の整形外科の先生に相談して「神経根ブロック」を数回やってもらって,やっと悪循環から脱出した。神経根ブロックってほんとに怖い……理論的には大丈夫とわかっていても,あの恥ずかしい姿勢と神経に薬が浸透していくいやーな感覚の中で「私って半身不随にならないかしら……」などと邪念が頭をよぎる。人の眼には平気で注射したり切ったりしているのに,他科のことになると俄然,弱気患者になる。
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