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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 第65回日本臨床眼科学会講演集(3) 原著

プロスタグランジン製剤・β遮断薬からトラボプロスト・チモロールマレイン酸塩配合液への切替え効果

著者: 佐藤出1 北市伸義2 広瀬茂樹3 高野睦子4 赤沼正堂5 唐尚子6 田邊章浩7 木下平次郎8 堀江幸弘9 木嶋理紀10 大口剛司11 仲昌彦11 新田卓也11 新明康弘11 陳進輝11 石田晋11

所属機関: 1NTT東日本札幌病院眼科 2北海道医療大学眼科 3札幌社会保険総合病院眼科 4函館中央病院眼科 5砂川市立病院眼科 6KKR札幌医療センター眼科 7中標津町立病院眼科 8滝川市立病院眼科 9帯広協会病院眼科 10富良野協会病院眼科 11北海道大学大学院医学研究科眼科学分野

ページ範囲:P.675 - P.678

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要約 目的:広義の開放隅角緑内障治療におけるプロスタグランジン製剤とβ遮断薬点眼液からトラボプロスト・チモロールマレイン酸塩配合点眼液(デュオトラバ®)への前向き切替え試験結果の報告。対象と方法:40例78眼を対象とした。変更前,2,4,6か月後の眼圧とアンケート調査を行った。結果:眼圧は変更前が15.2±3.7mmHgに対し,変更後2か月で14.3±3.4mmHg,4か月で15.0±3.4mmHg,6か月で14.1±3.4mmHgで,変更後2か月,6か月で有意に下降した。アンケート結果は23例から回答が得られ,点眼が楽になった患者は18例,点眼し忘れが減った患者は12例であった。結論:デュオトラバ®はアドヒアランスの改善が見込め,切替えによってさらに眼圧下降する可能性がある。

参考文献

1)Kay-Oliver A, Thomas R:Observational study results in glaucoma patients undergoing a regimen replacement to fixed combination travoprost 0.004%/timolol 0.5% in Germany. J Ocul Pharmacol Ther 24:414-418, 2008
2)Gemma CM R, Gian M P, Maurizio B et al:Switching from concomitant latanoprost 0.005% and timolol 0.5% to a fixed combination of travoprost 0.004%/timolol 0.5% in patients with primary open-angle glaucoma and ocular hypertension:a 6-month, multicenter, cohort study. Expert Opin Pharmacother 10:1705-1711, 2009
3)Kosono O, Quigley HA, Vitale S et al:Risk factors for noncompliance with glaucoma follow-up visits in a residents' eye clinic. Ophthalmology 105:2105-2111, 1998
4)Leske MC Heijl A, Hussein M et al:Factors for glaucoma progression and the effect of treatment:the early manifest glaucoma trial. Arch Ophthalmol 121:48-56, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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