文献詳細
文献概要
連載 『眼科新書』現代語訳
その14
著者: 清水弘一1
所属機関: 1群馬大学
ページ範囲:P.722 - P.731
文献購入ページに移動 [『眼科新書』に出てくる薬物の多くには,「龍脳水(付録)」などと注がついている。この「附録」は『眼科新書』全5巻が1815年に刊行されたあと,その翌年に『眼科新書附録』として出版された1巻を指す。
本の作りは『眼科新書』全5巻とまったく同様で,黄表紙の和綴じであり,表紙の左上部に「眼科新書附録」と印刷した白い紙が貼ってある。表紙裏には図1に示すように,上部に「文化丙子新鐫」の6文字が横に並んでいる。「丙子」は「ひのえね」で,文化丙子は1816年に相当する。「鐫」は「セン」と読み,木材や石を加工する「鑿(のみ)」のことであるが,ここでは「版木を新規に彫った」という意味で使われている。
本の作りは『眼科新書』全5巻とまったく同様で,黄表紙の和綴じであり,表紙の左上部に「眼科新書附録」と印刷した白い紙が貼ってある。表紙裏には図1に示すように,上部に「文化丙子新鐫」の6文字が横に並んでいる。「丙子」は「ひのえね」で,文化丙子は1816年に相当する。「鐫」は「セン」と読み,木材や石を加工する「鑿(のみ)」のことであるが,ここでは「版木を新規に彫った」という意味で使われている。
掲載誌情報