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文献概要
特集 第65回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著
トーリック眼内レンズのための2点マーク法
著者: 木村英次1
所属機関: 1木村眼科
ページ範囲:P.861 - P.864
文献購入ページに移動要約 目的:トーリック眼内レンズ挿入術において,角膜周辺部に2点マーキングを行い,その有用性を検討した。対象と方法:31眼に対し,目的の乱視軸に合わせた細い細隙灯顕微鏡の光を凝視させ,フックで角膜にキズをつけ,青色マーカーで染色した。前眼部写真より軸ずれを計測し,術中に眼内レンズのマークと角膜上のマークを合わせ,さらにこのずれを補正した。結果:31眼の目標と2点マークとの軸ずれの絶対値の平均は1.9±1.2°,目標と眼内レンズとの軸ずれの絶対値の平均は3.1±2.8°であった。結論:2点マーク法は正確性の高い手技である。
参考文献
1)鳥居秀成・根岸一乃:さまざまな軸マーキング法と手術手技.眼科手術 24:277-285,2011
2)野田徹・大沼一彦:白内障手術.トーリック眼内レンズ.臨眼 65:138-149,2011
3)宮田和典:乱視軸マーキング.ビッセン宮島弘子(編):トーリック眼内レンズ.79-90,南山堂,東京,2010
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