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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻6号

2012年06月発行

文献概要

特集 第65回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

術後視力良好な穿孔性眼外傷における受傷要因の検討

著者: 杉山祥子1 西出忠之1 早川夏貴1 野村英一1 中西美紗子1 木村育子1 澁谷悦子1 加藤徹朗1 上本理世1 水木信久1

所属機関: 1横浜市立大学医学研究科視覚病態学眼科学教室

ページ範囲:P.901 - P.904

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要約 目的:術後視力良好な穿孔性眼外傷における受傷要因を解析した。対象と方法:横浜市立大学附属病院に過去5年間に受診した穿孔性眼外傷22例22眼(男性18例,女性4例,平均年齢35歳)を術後最終視力によってA群(術後最終視力1.0以上の症例),B群(術後最終視力1.0未満の症例)と分類し,両群の術前視力,年齢,受傷時間,受傷時の就労有無,自他傷の別,受傷方法(飛入,刺入),受傷異物(釘,針金,鉄片,その他)について検討した。結果:A群とB群では釘の受傷の有無で統計学的に有意差があった。結論:穿孔性眼外傷では釘のような直線状で不整な形状でない異物の受傷であれば視力予後が良好である可能性がある。

参考文献

1)和泉田真作・高橋佳二・松島博之・他:獨協医科大学眼科における穿孔性眼外傷の予後不良因子.眼紀 55:963-968,2004
2)澤田悟子・久保田芳美・秋山朋代・他:硝子体手術を要した眼外傷の統計学的観察.あたらしい眼科 19:383-386,2002
3)新矢誠人・小坂敏哉・木内良明・他:広島大学眼科における最近5年間の穿孔性眼外傷の統計的観察.眼臨 90:421-424,1996
4)我謝 猛・中村秀夫・長峰紀良・他:過去3年間における開放性眼外傷の検討.眼臨紀 1:871-875,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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