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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻7号

2012年07月発行

今月の表紙

白血病網膜症の経時的変化

著者: 反保宏信1 天野史郎2

所属機関: 1自治医科大学 2東京大学

ページ範囲:P.957 - P.957

文献概要

 症例は59歳,男性。急性骨髄性白血病の診断で当院血液内科より,眼底検査依頼にて当科を受診した。眼底には白血病に特徴的なRoth斑を伴う眼底出血を認め,出血の形態として黄斑上の網膜前出血,網膜表層の火焔状出血,斑状の網膜下出血があった。一時,出血の増加を認めたが,化学療法開始後は徐々に出血が消退していった。視力は眼底所見の改善に伴い,(0.3)→(1.2)と改善した。

 今回の症例では初診時から眼底出血の経過が観察でき,最終的にRoth斑を伴う眼底出血が完全に消失するまで約4か月間の期間を要した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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