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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科66巻8号

2012年08月発行

文献概要

文庫の窓から

『湯液本草』

著者: 中泉行弘1 林尋子1 安部郁子1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.1254 - P.1258

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多数の著作をもつ王好古

 今回は王好古の『湯液本草』を取り上げる。

 王好古は字を進之,後には海蔵老人と名乗った人で,李東垣とともに張元素に師事していたが,張元素が亡くなると兄弟子の李東垣の指導を受けたと伝えられている。著作の多いことで知られており,現存のものとしては『陰証略例』『医塁元戎』『此事難知』『湯液本草』『海蔵癍論萃英』『伊尹湯液仲景広為大法』がある。ほかは散失してしまったらしいが,熊均の説によれば『活人節要歌括』『三略集』『癍診論』『光明論』『標本論』『小兒吊論』『傷寒弁惑論』『辨守真論』『十二経薬図解』『仲景一集』も著したという。また,『錢氏補遺』という医書もまとめたとされるが,現存しない。

参考文献

1)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
2)岡西為人:本草概説.創元社,大阪,1977(初版),1983(第2刷)
3)小曽戸洋・真柳 誠・北里研究所附属東洋医学研究所医史文献研究室:解題 和刻漢籍医書集成.第6輯.東垣十書.エンタプライズ,東京,1988~1992
4)盛 増秀:主編『王好古医学全書』唐宋金元名医全書大成.中国中医薬出版社,北京,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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