文献詳細
連載 つけよう! 神経眼科力・30
文献概要
はじめに
頭頸部外傷後の眼科受診で多くみられるものは脳神経・眼筋麻痺による複視,自律神経・内眼筋麻痺による調節障害,視神経障害による視力低下ではなかろうか。外傷の原因や程度はさまざまで交通外傷,スポーツ外傷,転落などの事故によるもの,医原性のものもこの範疇に入れるべきかもしれない。損傷の程度は広範囲な脳挫傷を伴ったものから,脳そのものは障害されず周囲の軟部組織,神経,血管損傷などによる虚血まで多岐にわたる。以下,比較的よくみられる頭頸部外傷症例を提示し,それをもとにその対応を含め考えたいと思う。
頭頸部外傷後の眼科受診で多くみられるものは脳神経・眼筋麻痺による複視,自律神経・内眼筋麻痺による調節障害,視神経障害による視力低下ではなかろうか。外傷の原因や程度はさまざまで交通外傷,スポーツ外傷,転落などの事故によるもの,医原性のものもこの範疇に入れるべきかもしれない。損傷の程度は広範囲な脳挫傷を伴ったものから,脳そのものは障害されず周囲の軟部組織,神経,血管損傷などによる虚血まで多岐にわたる。以下,比較的よくみられる頭頸部外傷症例を提示し,それをもとにその対応を含め考えたいと思う。
参考文献
1)中村愉美・三村 治・古河雅也:滑車神経麻痺に対する上斜筋前部前転術と下直筋水平移動術の比較 臨眼医報 96:411-416,2002
2)篠永正道:低髄液圧症候群/脳脊髄液減少症.神経眼科 22:56-60,2005
掲載誌情報