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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理 Ⅱ.眼科臨床薬理各論 1.外眼部・前眼部疾患

真菌性角膜炎

著者: 宇野敏彦1

所属機関: 1白井病院

ページ範囲:P.86 - P.91

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POINT

◎真菌は形態学的に大きく糸状真菌と酵母状真菌の2つに分類される。

◎抗真菌薬の効果は糸状真菌か酵母状真菌かによって大きく異なる。

◎酵母状真菌では起炎菌としてCandida albicansを代表とするカンジダ属が最も多く,その他non-albicans Candidaと呼ばれる種類も増加傾向にある。また,糸状真菌ではFusarium solaniをはじめとするフサリウム属が多く,AlternariaAspergillusPenicilliumなども比較的頻度が高い。

◎眼科領域で使用できる抗真菌薬は少なく,治療に苦慮する例も多い。最終的には角膜移植を含む外科的治療も考慮する必要がある。

参考文献

1)感染性角膜炎診療ガイドライン作成委員会:感染性角膜炎診療ガイドライン.日眼会誌 111:786-792,2007
2)三井幸彦・北野周作・内田幸男・他:ピマリシンの角膜真菌症に対する効果の検討.日眼会誌 86:2213-2223,1982
3)感染性角膜炎診療ガイドライン作成委員会:感染性角膜炎診療ガイドライン.感染性角膜炎の治療.日眼会誌 111:793-800,2007
4)Hirose H, Terasaki H, Awaya S et al:Treatment of fungal corneal ulcers with amphotericin B ointment. Am J Ophthalmol 124:836-838, 1997
5)Vemulakonda GA, Hariprasad SM, Mieler WF et al:Aqueous and vitreous concentrations following topical administration of 1% voriconazole in humans. Arch Ophthalmol 126:18-22, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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