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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理 Ⅱ.眼科臨床薬理各論 1.外眼部・前眼部疾患

涙囊炎

著者: 廣瀬美央1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.113 - P.118

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POINT

◎涙囊貯留物の培養・感受性試験を行う。

◎急性期は起因菌を想定した抗菌薬投与を行い,慢性期は原則として抗菌薬投与は行わない。

◎小児はインフルエンザ菌・肺炎球菌が起因菌となることが特徴である。

◎成人はブドウ球菌(MRSAを含む)・緑膿菌など多様である。

◎根治治療として涙道閉塞の解除を行う。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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