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特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論 2.内眼炎(ぶどう膜炎),眼内炎症
文献概要
POINT
◎サルコイドーシスは何らかの病原体に対する過剰な免疫反応で起きると推測されている。
◎治療はステロイド局所投与(眼球周囲注射を含む)による消炎と散瞳薬による瞳孔管理を基本とするが,視機能障害の恐れがある場合はステロイドの全身投与を検討する。
◎遷延する黄斑浮腫は黄斑変性に至ることがあるため,視機能障害が不可逆的になる前に硝子体手術を検討する。
◎ステロイドの副作用に注意するだけでなく,副作用についてあらかじめ患者によく説明しておく必要がある。
◎サルコイドーシスは何らかの病原体に対する過剰な免疫反応で起きると推測されている。
◎治療はステロイド局所投与(眼球周囲注射を含む)による消炎と散瞳薬による瞳孔管理を基本とするが,視機能障害の恐れがある場合はステロイドの全身投与を検討する。
◎遷延する黄斑浮腫は黄斑変性に至ることがあるため,視機能障害が不可逆的になる前に硝子体手術を検討する。
◎ステロイドの副作用に注意するだけでなく,副作用についてあらかじめ患者によく説明しておく必要がある。
参考文献
1)高瀬 博・江石義信:サルコイドーシス.あたらしい眼科 30:313-319,2013
2)平賀洋明:日本におけるサルコイドーシスの疫学.医学のあゆみ 178:4-8,1996
3)日本眼炎症学会・日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会:サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き―2006.日眼会誌 111:117-121,2007
4)サルコイドーシス治療ガイドライン策定委員会:サルコイドーシス治療に関する見解―2003.日眼会誌 107:113-121,2003
5)Becker M, Devis J:Vitrectomy in the treatment of uveitis. Am J Ophthalmol 140:1096-1105;2005
6)丸山耕一:ぶどう膜炎患者における副腎皮質ステロイド薬全身治療の副作用とその対策.日眼紀 56:801-808,2005
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