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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理 Ⅱ.眼科臨床薬理各論 2.内眼炎(ぶどう膜炎),眼内炎症

細菌性眼内炎

著者: 内尾英一1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.167 - P.171

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POINT

◎細菌性眼内炎の病態成立の要因となるのは,無菌的な,いわば細菌培養の培地のような硝子体内への細菌の侵入である。

◎術後眼内炎にはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS),腸球菌などのグラム陽性菌が多い早期感染例と,Propionibacterium acnesや表皮ブドウ球菌などの弱毒菌による遅発感染例とがある。内因性細菌性眼内炎は肝膿瘍が原発巣として最も多く,起炎菌はグラム陰性菌が多い。

◎治療法としては硝子体内注射と硝子体手術があり,軽症例では前者でも治療できるが,硝子体への感染性炎症の波及が確実と思われる中等症以上の症例では後者が最も確実な治療法である。

参考文献

1)Ogawa M, Sugita S, Shimizu N et al:Broad-range real-time PCR assay for detection of bacterial DNA in ocular samples from infectious endophthalmitis. Jpn J Ophthalmol 56:529-535, 2012
2)Bharathi MJ, Rameshkumar G, Ramakrishnan R et al:Comparative evaluation of uniplex, nested, semi-nested, multiplex and nested multiplex PCR methods in the identification of microbial etiology of clinically suspected infectious endophthalmitis. Curr Eye Res 38:550-562, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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