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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理 Ⅱ.眼科臨床薬理各論 4.神経系疾患

眼瞼顔面痙攣

著者: 木村亜紀子1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.199 - P.203

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POINT

◎眼瞼顔面痙攣は本態性眼瞼痙攣と片側顔面痙攣に分けて考える必要がある。

◎本態性眼瞼痙攣は現在のところ原因不明の難病であり,重症型では強い閉瞼により機能的失明状態となる。

◎片側顔面痙攣は顔面神経が血管に圧迫されて生じる神経血管圧迫症候群の1つであり,眼瞼だけでなく,重症になるとあらゆる顔面神経支配の顔面筋に痙攣が広がり,開瞼困難に加えて,笑顔が引きつる,口角が上がりしゃべりにくいなどさまざまな症状が現れる。

◎どちらもボツリヌスA型毒素療法が有効である。

参考文献

1)Micheli F, Scorticati MC, Folgar S et al:Development of Parkinson's disease in patients with blepharospasm. Mov Disord 19:1069-1072, 2004
2)若倉雅登:眼瞼けいれんと顔面けいれん.日眼会誌 109:667-684,2005
3)木村亜紀子:片側顔面痙攣.眼科 52:1622-1625,2010
4)Simpson LL:Molecular pharmacology of botulinum toxin and tetanus toxin. Annu Rev Pharmacol Toxicol 26:427-453, 1986
5)Barker FG Ⅱ, Jannetta PJ, Bissonette DJ et al:Microvascular decompression for hemifacial spasm. J Neurosurg 82:201-210, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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