icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理 Ⅱ.眼科臨床薬理各論 4.神経系疾患

眼筋型重症筋無力症

著者: 三村治1 木村直樹1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.204 - P.209

文献購入ページに移動
POINT

◎眼筋型では今なお抗コリンエステラーゼ(ChE)薬内服が第一選択である。

◎抗ChE薬が無効あるいは副作用で内服困難であれば,低用量ステロイドの隔日朝1回内服投与を行う。

◎ステロイドによる副作用や再発・再燃反復例では速やかにカルシニューリン阻害薬(CNI)であるタクロリムスを導入し,ステロイドの減量・離脱を図る。

◎融像困難や大角度の斜視,さらに整容上問題になる眼瞼下垂がみられれば,斜視手術や眼瞼手術を積極的に行うべきである。

参考文献

1)日本神経治療学会・日本神経免疫学会合同神経免疫疾患治療ガイドライン作成委員会:重症筋無力症の治療ガイドライン.神経治療 20:481-501,2003
2)Gronseth GS, Barohn RJ:Practice parameter;thymectomy for autoimmune myasthenia gravis(an evidence-baced review)―report of the Quality Standards Subcommittee of the American Academy of Neurology. Neurology 55:7-15, 2000
3)三村 治:眼筋型重症筋無力症は眼科医こそが診療に当たるべきである!臨眼 67:262-263,2013
4)溝渕宗秀・北原健二・河合一重・他:眼筋型重症筋無力症に対するステロイド少量持続投与法.神経眼科 12:309-314,1995
5)Komiyama A, Arai H, Kijima M et al:Extraocular muscle responses to high dose intravenous methylprednisolone in myasthenia gravis. J Neurol Neurosurg Psychiatr 68:214-217, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?