文献詳細
連載 眼科図譜・361
白内障術後に角膜融解と穿孔が生じた1例
著者: 橘理人1 濱田禎之1 松尾俊彦1 大月洋1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬総合研究科眼科学分野
ページ範囲:P.188 - P.190
文献概要
非ステロイド点眼液(non-steroidal anti-inflammatory drugs:以下,NSAID)やステロイド点眼液は,内眼手術前後の消炎に広く用いられている。近年,稀ではあるが,NSAID点眼液やステロイド点眼液で角膜穿孔に至る重度の角膜上皮障害が報告されている1~4)。今回,白内障術後にジクロフェナクナトリウム点眼液およびフラジオマイシン配合ベタメタゾン点眼液を使用し,両眼に角膜潰瘍を生じたのち,左眼は角膜穿孔に至った1例を経験したので報告する。
参考文献
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