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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻3号

2013年03月発行

文献概要

特集 第66回日本臨床眼科学会講演集(1) 原著

低SNR(signal-to-noise ratio)症例での光眼軸長測定(OA-1000TM)の精度

著者: 松浦一貴1 寺坂祐樹1 魚谷竜2 井上幸次2

所属機関: 1野島病院眼科 2鳥取大学視覚病態学教室

ページ範囲:P.321 - P.325

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要約 目的:信号対雑音比が低い症例と眼内レンズ挿入眼の眼軸長を光干渉眼軸測定装置(OA-1000TM)で測定した精度の評価。対象と方法:15か月間に眼内レンズを移植した395眼を対象とした。術前の信号対雑音比は,3未満が53眼,6未満が195眼,6以上が200眼であり,各群について術前後の眼軸長と術後屈折誤差を評価した。結果:術後の眼軸長は各群で約0.10mm低くなり,3群の間に有意差はなかった。自覚的な屈折誤差は全例で-0.32±0.55mmであり,3群の間に有意差はなかった。結論:信号対雑音比が低い眼でも高い精度の眼軸長の測定値が得られる。OA-1000TMによる眼内レンズ挿入眼の眼軸長測定値は安定し,信頼できる。

参考文献

1)須藤史子:光学式眼軸長測定.眼科プラクティス25.眼のバイオメトリー.210-216,文光堂,東京,2009
2)氣田明香・須藤史子・島村恵美子・他:光学式眼軸長測定装置OA-1000とIOL-Masterの比較.日本視能訓練士協会誌 38:227-231,2009
)の精度の検討.臨眼 66:491-494,2012
4)Suto C, Sato C, Shimamura E et al:Influence of the signal-to-noise ratio on the accuracy of IOL Master measurements. J Cataract Refract Surg 33:2062-2066, 2007
5)大野恵梨・須藤史子・島村恵美子・他:アクリル眼内レンズ挿入眼における光学式眼軸長測定装置OA-1000の測定精度.日本視能訓練士協会誌 39:191-196,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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