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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻5号

2013年05月発行

連載 つけよう! 神経眼科力・38

神経眼科疾患のプリズム治療

著者: 浅川賢1 石川均1

所属機関: 1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学

ページ範囲:P.648 - P.652

文献概要

はじめに

 麻痺性斜視や機械的眼球運動制限に伴う斜視では,数回にわたり手術を行っても複視の完全な消失は困難である。また,患者自身が手術を希望しない場合や偏位角(斜視角)が小さく手術適応とならないこともある。筆者らの施設ではこのような場合にプリズムを用いた光学的治療を試みている。麻痺性斜視に対する光学的治療に関しては,鈴木利根先生らが詳細な解説を神経眼科誌に掲載1)されており,参考にされたい。ここではプリズムでも,特にFresnel膜プリズム(以下,膜プリズム)の光学特性と,その処方のポイントについてまとめてみたい。

参考文献

1)鈴木利根・杉谷邦子・相馬 睦・他:種々の部分遮蔽を併用した眼筋麻痺の光学的治療.神経眼科 29:270-275,2012
2)Woo GC, Campbell FW, Ing B:Effect of Fresnel prism dispersion on contrast sensitivity function. Ophthal Physiol Opt 6:415-418, 1986
3)川村隆之:レンズ特性とその選択について.視覚の科学 25:51-56,2004
4)高橋文男:眼鏡レンズの設計.視覚の科学 19:122-134,1999
5)Véronneau-Troutman S:Fresnel prisms and their effects on visual acuity and binocularity. Trans Am Ophthal Soc 76:610-653, 1978
6)内海 隆:膜プリズムの実践と基礎知識.眼臨紀 6:35-44,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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