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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻5号

2013年05月発行

特集 第66回日本臨床眼科学会講演集(3)

原著

トーリック眼内レンズ挿入術において推奨モデルと1段階乱視矯正効果の強いモデルを挿入した症例の比較

著者: 柳川俊博1

所属機関: 1やながわ眼科

ページ範囲:P.717 - P.721

文献概要

要約 目的:トーリック眼内レンズの推奨モデルと,推奨モデルより1段階乱視矯正効果の強いモデルを挿入した群の自覚乱視を比較した。対象と方法:推奨モデルSN6AT4の20例(以下,推奨T4群),SN6AT4推奨を変更しSN6AT5の12例(以下,強矯正T5群)において,術後3か月の自覚乱視を比較した。結果:術後自覚乱視が1.0D以下となる割合は推奨T4群13/20(65%),強矯正T5群12/12(100%)であった。有意に強矯正T5群の割合が高かった(p=0.02303)。結論:推奨モデルより1段階乱視矯正効果の強いモデルへ変更したほうがよい。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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