icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻6号

2013年06月発行

文献概要

特集 第66回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

加齢黄斑変性に対する光線力学的療法の長期予後

著者: 高橋範雅1 岩渕成祐1 神谷諭紀1 吉田真人1 齋藤雄太1 佐々木千晶1 高橋春男1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.921 - P.923

文献購入ページに移動
要約 目的:加齢黄斑変性に対する光線力学療法の長期成績の報告。対象と方法:17か月間に光線力学療法を行った加齢黄斑変性35例35眼を対象とした。男性24例,女性11例で,年齢は50~90歳(平均75歳)である。治療後1~5年(平均3.8±1.5年)の経過を追った。視力はlogMARで評価した。結果:1年後では改善13眼(37%),不変15眼(43%),悪化7眼(20%)であり,3年後では改善8眼(31%),不変11眼(42%),悪化7眼(27%)であり,5年後では改善3眼(15%),不変10眼(50%),悪化7眼(35%)であった。結論:加齢黄斑変性に対する光線力学療法で,65%の症例で5年後の視力が維持された。効果は1年後,3年後,5年後の順に低下した。

参考文献

1)Photodynamic therapy of subfoveal choroidal neovascularization in age-related macular degeneration with verteporfin:one-year results of 2 randomized clinical trials―TAP report. Treatment of age-related macular degeneration with photodynamic therapy(TAP)Study Group. Arch Ophthalmol 117:1329-1345, 1999
2)Japanese age-related macular degeneration trial:1-year results of photodynamic therapy with verteporfin in Japanese patients with subfoveal choroidal neovascularization secondary to age-related macular degeneration. Am J Ophthalmol 136:1049-1061, 2003
3)森隆三郎・湯沢美都子:光線力学療法(PDT)の長期予後.眼科 48:1215-1222,2006
4)川上摂子・三浦雅博・片井直達・他:治療歴のない加齢黄斑変性に対するラニビズマブ療法の治療成績.東京医科大学3病院共同研究.臨眼 65:1259-1264,2011
5)池森左也佳・加藤亜紀・安川 力・他:滲出型加齢黄斑変性に対するラニビズマブ硝子体内投与の成績.臨眼 65:1407-1411,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら