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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻6号

2013年06月発行

文献概要

特集 第66回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

急性緑内障発作眼に対する白内障手術の術後屈折度数

著者: 石井麻衣1 西出忠之1 木村育子1 中西美紗子1 早川夏貴1 諏訪晶子1 澁谷悦子1 安村玲子1 野村直子1 水木信久1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.925 - P.928

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要約 目的:急性緑内障発作眼に対する水晶体摘出後の屈折値の報告。対象:過去3年間に水晶体摘出と眼内レンズ挿入を行った急性緑内障発作中の14眼を対象とした。男性4例,女性10例で,平均年齢は68歳である。結果:平均眼圧は術前52.5mmHg,術後15.2mmHgであった。平均眼軸長は22.3±0.77mmであった。角膜曲率半径(K1,K2)は,術前値がそれぞれ7.72mmと7.49mm,術後値がそれぞれ7.63mmと7.50mmであり,有意差がなかった。術前の目標屈折度と術後の屈折度に有意差がなかった。結論:水晶体摘出と眼内レンズ挿入を行った急性緑内障発作眼では,術前の目標屈折度と術後の屈折度に有意差がなかった。

参考文献

1)日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン作成委員会:緑内障診療ガイドライン.日眼会誌 116:3-46,2012
2)Lee JW, Lee JH, Lee KW:Prognostic factors for the success of laser iridotomy for acute primary angle closure glaucoma. Korean J Ophthalmol 23:286-290, 2009
3)栗本康夫:原発閉塞隅角緑内障に対する白内障手術.臨眼 61:1585-1592,2007
4)Yoon JY, Hong YJ, Kim CY:Cataract surgery in patients with acute primary angle-closure glaucoma. Korean J Ophthalmol 17:122-126, 2003
5)家木良彰・三浦真二・鈴木美都子・他:急性緑内障発作に対する初回手術としての超音波白内障手術成績.臨眼 59:280-293,2006
6)Aung T, Ang LP, Chan SP et al:Acute primary angle-closure:long-term intraocular pressure outcome in Asian eyes. Am J Ophthalmol 131:7-12, 2001
7)辻 隆宏・小堀 朗・唐松 純・他:閉塞隅角による急性緑内障発作に対する白内障手術と隅角癒着解離術の成績.臨眼 63:87-92,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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