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連載 眼科図譜・362
水晶体融解緑内障を続発したモルガニ白内障の1例
著者: 西野和明1 吉田富士子1 新田朱里1 齋藤三恵子1 齋藤一宇1
所属機関: 1回明堂眼科・歯科
ページ範囲:P.1078 - P.1081
文献購入ページに移動モルガニ白内障(Morgagnian cataract)とは過熟白内障の皮質が液化し,茶褐色の核が水晶体下方に沈下している状態である1)。なかには水晶体囊が自然破囊を起こし水晶体物質が前房に漏出し,それらが線維柱帯に沈着して眼圧が上昇することは古くから知られていた2)。その後そのような病態を水晶体融解緑内障(phacolytic glaucoma)と呼ぶようになった3)。わが国においても同様の報告はあるが,多くはない4)。今回筆者らは定時手術を予定していたモルガニ白内障の患者が,急に眼痛を伴う水晶体融解緑内障を続発したため,臨時の白内障手術に切り替えた症例を経験したので報告する。
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