icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科67巻7号

2013年07月発行

文献概要

特集 第66回日本臨床眼科学会講演集(5) 原著

開放性眼外傷の検討

著者: 吉田香織1 石川太1 渡部恵1 前田貴美人1 大黒浩1

所属機関: 1札幌医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.1173 - P.1176

文献購入ページに移動
要約 目的:開放性眼外傷の自験例の報告。対象:過去3年間に当科で加療した眼外傷36例36眼を対象とし,診療録の記述を解析した。結果:36例の年齢は0~91歳,平均48歳であった。眼球破裂16眼(45%),裂傷12眼(33%),眼内異物7眼(19%),二重穿孔1眼(3%)で,平均年齢はそれぞれ58歳,30歳,53歳,50歳であった。受傷部位として,眼球破裂では強膜と強角膜が,裂傷と眼内異物では角膜が多かった。視力の転帰は眼球破裂と裂傷で不良例が多く,眼内異物と二重穿孔では良好例が多かった。結論:開放性眼外傷では,若年者に裂傷が多かった。視力転帰は眼内異物と二重穿孔例で比較的良好であった。

参考文献

1)Kuhn F, Morris R, Witherspoon CD et al:A standardized classification of ocular trauma. Ophthalmology 103:240-243, 1996
2)山井 聡・吉澤豊久・市辺幹雄・他:過去10年間の新潟大学眼科における穿孔性眼外傷と眼球破裂の検討.眼科 43:1817-1822,2001
3)樋口暁子・喜多美穂里・有澤章子・他:外傷性眼内異物の検討.眼臨医報 96:978-980,2002
4)樋口暁子・喜多美穂里・有澤章子・他:開放性眼外傷の検討.眼科手術 16:401-405,2003
5)和泉田真作・高橋佳二・松島博之・他:獨協医科大学眼科における穿孔性眼外傷の予後不良因子.眼紀 55:965-967,2004
6)中茎敏明・小浦裕治・西野耕司・他:過去5年間の高知大学眼科における穿孔性眼外傷の検討.眼臨医報 99:207-210,2005
7)我謝 猛・中村秀夫・長嶺紀良・他:過去3年間における開放性眼外傷の検討.眼臨紀 1:871-875,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら