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文献概要
連載 つけよう! 神経眼科力・42
軽症甲状腺眼症,眼窩窮屈病,高次脳機能障害,神経薬物副作用について
著者: 若倉雅登1
所属機関: 1井上眼科病院
ページ範囲:P.1458 - P.1463
文献購入ページに移動はじめに
「つけよう! 神経眼科力」では,症例提示や写真を多用しながら,教科書の簡便な記載からは得られにくい,実践的な症例の診かた,考え方を提示してきた。本連載は,5名の神経眼科医の執筆陣を中心として,2010年4月号(64巻4号)から始まり,今回で42回目となる。あとは最終回,執筆陣による座談会「神経眼科の魅力を語る」を残すのみとなった。そこで,最終回直前の本稿では,連載の全体をみたうえで,補遺編として付け加えておきたいいくつかの話題を取り上げる。すなわち,軽症甲状腺眼症,眼窩窮屈病,高次脳機能障害,神経薬物副作用について,私見を交えて記載する。
「つけよう! 神経眼科力」では,症例提示や写真を多用しながら,教科書の簡便な記載からは得られにくい,実践的な症例の診かた,考え方を提示してきた。本連載は,5名の神経眼科医の執筆陣を中心として,2010年4月号(64巻4号)から始まり,今回で42回目となる。あとは最終回,執筆陣による座談会「神経眼科の魅力を語る」を残すのみとなった。そこで,最終回直前の本稿では,連載の全体をみたうえで,補遺編として付け加えておきたいいくつかの話題を取り上げる。すなわち,軽症甲状腺眼症,眼窩窮屈病,高次脳機能障害,神経薬物副作用について,私見を交えて記載する。
参考文献
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