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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻10号

2014年10月発行

文献概要

今月の表紙

扁平角膜

著者: 小林泰子1 近間泰一郎2 稲谷大3

所属機関: 1川崎医療福祉大学 2広島大学 3福井大学

ページ範囲:P.1403 - P.1403

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 症例は46歳。両眼の充血と痛みを感じ,近医を受診した。近医で扁平角膜を指摘され,精査目的のため当科を紹介された。両眼の角膜全周は,結膜血管組織が侵入していたが上皮障害はみられなかった。細隙灯顕微鏡による側方からの観察では,扁平角膜特有の角膜の平坦化がみられた。角膜横径は両眼10mmであった。

 撮影にはTOPCON社製SL-D8Z(Nikon D90搭載)を使用した。正面像,側方像ともに,スリット幅を全開にして主光源に拡散板をかけ,背景照明オフ,フラッシュステップ2にして倍率10倍で撮影した。なお,正面像は撮影光路を角膜の正面にして照明光路を耳側約30°,側方像は角膜の平坦化や浅前房の状態がわかりやすいように撮影光路を角膜のほぼ真横にして照明光路が角膜のほぼ正面にくるように設定した。本症例は,角膜周囲が結膜の侵入により混濁し透明な角膜の部分よりも結膜の占める面積が広いため,ハレーションが生じないように注意した。また,角膜輪部の状態をしっかり捉えるために,十分に開瞼しながら撮影した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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