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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻10号

2014年10月発行

文献概要

特集 第67回日本臨床眼科学会講演集(8) 原著

先天性涙囊ヘルニアに対して18ゲージ針を用いた造袋術を行い治癒した1例

著者: 鈴木佑佳1 松本直1 和田弘太2 杤久保哲男1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院眼科 2東邦大学医療センター大森病院耳鼻科

ページ範囲:P.1483 - P.1486

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要約 目的:先天性涙囊ヘルニアに対し,18ゲージの注射針で穿刺し,良好な結果が得られた症例の報告。症例:在胎37週で自然分娩で生まれた女児に,出生時から左眼内側に10mm×5mmの青灰色の腫瘤があった。先天性涙囊ヘルニアと診断した。生後5日目に,耳鼻科で鼻内鏡による直視下で,18ゲージ注射針で囊腫を切開し,造袋術を行った。その直後から腫瘤は消失し,以後1か月間,再発はなかった。結論:新生児の先天性涙囊ヘルニアに対し耳鼻科医の協力を求め,鼻腔鏡による直視下で穿刺を行い,治癒が得られた。

参考文献

1)毎原敏郎・奥村光祥・百井 亨・他:先天性涙囊ヘルニア.周産期医学 33:1054-1055,2003
2)Lavin AV, Wyqnanski-Jaffe T, Forte V et al:Nasal endoscopy in the treatment of congenital lacrimal sac mucoceles. Int J Pediatr Otorhinolaryngol 67:255-261, 2003
3)Paysse EA, Coats DK, Bernstein JM et al:Management and complications of congenital dacryocele with concurrent intranasal mucocele. J AAPOS 4:46-53, 2000
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6)栗橋克昭:眼科診療ガイド.54-56.文光堂,東京,2004
7)松本 直・権田恭広・杤久保哲夫・他:急性涙囊炎により自然寛解した涙囊ヘルニア.臨眼 65:1501-1504,2011
8)武川 力・櫻井 敦・梶田 智:自然治癒した先天性涙囊ヘルニアの1例.形成外科 52:839-843,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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