文献詳細
増刊号 ターゲット別! 画像診断お助けガイド—基本画像から最新モダリティまで
Ⅰ 部位別 頭蓋内
文献概要
◎下垂体近傍病変では視野で両耳側半盲を呈することが多い。乳頭傾斜症候群などでも一見両耳側半盲様の視野を呈するが,正中をなだらかに越える特徴がある。また,慢性に進行すれば視神経のbow tie atrophyとそれに対応するOCTでの乳頭周囲神経線維層厚の耳鼻側の菲薄化がみられる。
◎両耳側半盲が確実であれば,視交叉の病変が疑われるため頭部MRI検査が必須である。CTはあくまで補助手段であり,腫瘍でも条件によっては脳実質と等吸収係数,等信号のことがあり,必ず造影を行うべきである。
◎両耳側半盲に突然の頭痛を伴う場合には,下垂体卒中の可能性があり,死や昏睡に至るケースもみられることからその存在を念頭に置くべきである。
◎両耳側半盲が確実であれば,視交叉の病変が疑われるため頭部MRI検査が必須である。CTはあくまで補助手段であり,腫瘍でも条件によっては脳実質と等吸収係数,等信号のことがあり,必ず造影を行うべきである。
◎両耳側半盲に突然の頭痛を伴う場合には,下垂体卒中の可能性があり,死や昏睡に至るケースもみられることからその存在を念頭に置くべきである。
参考文献
増本智彦:トルコ鞍近傍腫瘍.前原忠行,土屋一洋(編):ちょっとハイレベルな頭部疾患のMRI診断.p166-183,秀潤社,東京,2008
掲載誌情報