icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ターゲット別! 画像診断お助けガイド—基本画像から最新モダリティまで Ⅰ 部位別 外眼部

涙液

著者: 横井則彦1 牛夢茜1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科

ページ範囲:P.8 - P.13

文献購入ページに移動
◎ドライアイの眼局所治療は,眼表面の層別治療(TFOT)が効果的で,そのために,眼表面の層別診断(TFOD)が必要となる。

◎TFODの鍵を握るのは,フルオレセインとスリットランプを用いた,角膜における瞬目に伴う(涙液層の)水分の動態観察であり,涙液層の形成過程を考えながら涙液破壊パターンを観察する。

◎TFODでは,角結膜上皮の障害パターンも参考となり,フルオレセインの染め方,瞬目のさせ方も重要である。

参考文献

1)横井則彦,坪田一男:ドライアイのコア・メカニズム—涙液安定性仮説の考え方.あたらしい眼科 29:291-297,2012
2)横井則彦:ドライアイ治療のフロンティアTFOT(Tear Film Oriented Therapy).Medical Science Digest 40:112-115,2014
3)加藤弘明,横井則彦:ムチンの産生を増やす治療.あたらしい眼科 29:329-332,2013
4)横井則彦:ドライアイの新しい治療戦略—眼表面の層別治療.日本の眼科 83:1318-1322,2012
5)Yokoi N, Georgiev GA:Tear-film-oriented diagnosis and therapy for dry eye. Yokoi N(ed):Dry Eye Syndrome:Basic and Clinical Perspectives. pp96-108, Future Medicine Ltd, London, 2013
6)横井則彦:ドライアイに対する眼表面の層別診断・層別治療—1)総論:Tear Film Oriented Diagnosis and Therapy for Dry Eye.眼科 55(臨増):1230-1237,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?