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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻13号

2014年12月発行

文献概要

連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第4回

形成外科医が行っている“目にやさしい”眼形成手術

著者: 朝村真一1 磯貝典孝1

所属機関: 1近畿大学医学部形成外科学講座

ページ範囲:P.1716 - P.1720

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はじめに

 眼の形成外科において,日本はお世辞にも高いレベルとは言い難いものでした。しかし,この10年間に報告された眼瞼・眼窩部の解剖や機能に関する論文によって,これまでの考え方や治療法が変貌しました。

 近年われわれは,これらの新知見をもとに手術を行っています。本稿では,眼窩内腫瘍に対するアプローチ法,再生技術を用いた眼窩底骨折の治療法,そして昨今,眼科から形成外科への紹介が多い退行性下眼瞼内反症におけるわれわれの手術のこだわりについて,概略を述べます。

参考文献

1)Kakizaki H:Tip for preventing chemosis after swinging eyelid procedure. Orbit 30:82, 2011
2)Asamura S, Ikada Y, Matsunaga K et al:Treatment of orbital floor fracture using a periosteum-polymer complex. J Craniomaxillofac Surg 38:197-203, 2010
3)村上正洋,矢部比呂夫:眼瞼の退行性疾患に対する眼形成外科手術.PEPARS51.全日本病院出版会,2011.
4)柿﨑裕彦:眼形成外科—虎の巻.メディカル葵出版,東京,2009
5)Asamura S, Chichikawa K, Nishiwaki H et al:Why does the corrective procedure of the ectropion work for repairing the entropion? J Craniofac Surg 23:1133-1136, 2012
6)Asamura S, Kakizaki H, Shindou E et al:What is the best strategy for asians with involutional entropion? J Craniofac Surg 25:972-975, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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