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《眼科臨床エキスパート》黄斑疾患診療A to Z フリーアクセス
著者: 石田晋1
所属機関: 1北大大学院・眼科学
ページ範囲:P.1729 - P.1729
文献購入ページに移動このようにOCTや眼底自発蛍光に代表される診断機器の進歩によって,新しい知見が猛烈な勢いで生まれ,新しい病態概念の確立さえ可能となりました。もうお一人の編集者である吉村長久教授が解説するMacTel type 2もその好例で,Muller組織欠損(空洞あれど浮腫なし)と考えられる層状囊胞様変性をOCTで確認することが診断の決め手です。また,黄斑偽円孔・分層黄斑円孔や中心性漿液性脈絡網膜症など古典的によく知られている黄斑疾患に対しても,新進気鋭の板谷正紀教授,辻川明孝教授らにより,新しく捉えられた疾患機序が余すところなく解説され,「古くて新しい」疾患として見直されています。
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