文献詳細
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文献概要
脈なし病と頸動脈狭窄とは似た関係にある。どちらも総頸動脈か内頸動脈の狭窄がゆっくり進行する疾患だからである。ところが眼科からみると,この両者はまったく違う。重篤度にもよるが,脈なし病では網膜の動静脈吻合が生じ,毛細血管瘤も多発するのに,頸動脈狭窄では網膜の血管が狭細化するだけで,動静脈吻合などは生じないのである。
この違いがなぜ起こるのかは,ずっと不思議だった。発症年齢の差,すなわち脈なし病は若い女性に好発するのに,頸動脈狭窄は動脈硬化がある高齢者に多いからである。最近になり,その理由がわかった(ような気がした)。
この違いがなぜ起こるのかは,ずっと不思議だった。発症年齢の差,すなわち脈なし病は若い女性に好発するのに,頸動脈狭窄は動脈硬化がある高齢者に多いからである。最近になり,その理由がわかった(ような気がした)。
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