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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻4号

2014年04月発行

文献概要

特集 第67回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

シングルピース眼内レンズにおける個別A定数の検討

著者: 都村豊弘1 野本浩之2 山地英孝3

所属機関: 1高松市民病院附属香川診療所眼科 2野本眼科 3白井病院

ページ範囲:P.483 - P.489

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要約 目的:シングルピース眼内レンズ(以下,IOL)におけるパーソナルA定数を度数別,眼軸長別に算出し比較検討した報告。対象と方法:2011年1月~2013年2月に白内障手術を施行した146例252眼を対象とした。IOLはNS-60YG(NIDEK社)を使用。角膜曲率半径計測はTMS-5(TOMEY社),眼軸長測定はOA-1000(TOMEY社)のContactモード,度数計算式はSRK/T式を用いて予測屈折値を算出した。手術施行1か月後にオートレフラクトメーターARK-730(NIDEK社)を用いて他覚屈折値を測定した後,視力検査で自覚屈折値を算出,これを基にパーソナルA定数を度数別と眼軸長別に算出して個別A定数とし比較検討した。結果:IOL度数別の個別A定数は,17D以下ではパーソナルA定数より小さくなり,眼軸長別では25mm以上になるとパーソナルA定数よりも小さくなる傾向があった。結論:IOL個別A定数は,度数や眼軸長ごとに変化する。原因として,IOL度数ごとに変化するレンズ形状や度数計算式自体によるものが考えられた。

参考文献

1)須藤史子・島村恵美子・大鹿哲郎・他:新しい光干渉眼軸長測定装置OA-1000の測定精度と最適化A定数.IOL & RS 23:568-572,2009
2)都村豊弘:光干渉式眼軸長測定装置OA-1000の有用性と白内障術後予測屈折値の精度評価.眼科手術 24:345-350,2011
3)北大路浩史・北大路勢津子:眼内レンズA定数に対するレンズ形状と度数の影響.眼科手術 12:479-482,1999
4)禰津直久:個別A定数からみたSRK/T眼内レンズパワー計算式の検討.臨眼 51:911-914,1997
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8)Retzlaff JA, Sanders DR, Kraff MC:Development of the SRK/T intraocular lens implant power calculation formula. J Cataract Refract Surg 16:333-340, 1990
9)Holladay JK, Prager TC, Chandler, et al:A three-part system for refining intraocular lens power calculation. J Cataract Refract Surg 14:17-24, 1988
10)Preussner PR, Wahl J, Weitzel D:Topography-based intraocular lens power selection. J Cataract Refract Surg 31:525-533, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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