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特集 第67回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著
1,885眼の他覚的屈折度(球面度・乱視度)の20年にわたる経年変化の年代別比較
著者: 河鍋楠美1
所属機関: 1蕨眼科
ページ範囲:P.791 - P.793
文献購入ページに移動要約 目的:初診時年齢から20年を経た各年齢層において,他覚的屈折度数がいかに変化するかを年代ごとに調査した。対象と方法:眼科の1診療所において初診時が10~60歳代の各年代を対象に,他覚的検査器オートレフを用いて球面屈折度数,乱視度数,等価球面度数について経過を観察したうち,20年間を追うことのできた合計1,885眼の変化をみた。結果:初診時年齢30歳代を境に屈折度区分の近視側から遠視側への移行がみられた。乱視度数は年代にかかわらず増加した。結論:多数の症例の経過をみることにより,若年層は近視側・乱視へ移行する者が多いが,30歳代以上は遠視側・乱視へ移行する者が多く,過矯正の眼鏡による弊害も確認できた。
参考文献
1)河鍋楠美:他覚的屈折度の変化の推移を20年以上追った症例の年代別比較.眼紀 6:373-375,2013
2)河鍋楠美:他覚的屈折度を30年以上追えた571眼症例の屈折度の変化.臨眼 66:1053-1057,2012
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