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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科68巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 第67回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

涙囊瘻炎の2例

著者: 渡辺このみ1 渡辺一彦1

所属機関: 1あさひ総合病院眼科

ページ範囲:P.795 - P.797

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要約 目的:無症候性の先天性涙囊瘻に感染を生じた2症例の報告。症例:症例1は23歳女性,症例2は48歳男性で,ともに左眼周囲の腫脹,疼痛を訴え受診された。所見:2例とも左眼の内眼角下方が腫脹し,腫脹部に先天性外涙囊瘻がみられた。涙囊瘻はこれまで無症状であった。上下涙点および涙囊瘻からも涙管通水が良好であったため,急性涙囊瘻炎と診断した。症例1は抗菌薬の投与と腫脹部への穿刺,排膿で,後者は抗菌薬の投与のみで改善した。結論:一見急性涙囊炎と思われても,通水検査や涙囊瘻を確認することで急性涙囊瘻炎ということがあり,先天性外涙囊瘻の存在も念頭に置いて診断する必要がある。

参考文献

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2)Welham RA, Bergin DJ:Congenital lacrimal fistulas. Arch Ophthalmol 103:545-548, 1985
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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