臨床眼科68巻8号

2014年08月発行

特集 第67回日本臨床眼科学会講演集（6）

原著

眼科手術ハイビジョンビデオカメラシステムと3Dビデオカメラシステムの工夫

著者： 藤澤邦見¹ 南雅之¹ 嶋田摂也¹ 井上浩太¹ 長谷川祐基¹ 遠藤貴美¹

所属機関： ¹昭和大学横浜市北部病院眼科

ページ範囲：P.1137 - P.1141

文献概要

要約　目的：眼科手術モニタ録画システムを2系統導入する際，導入前以上の付加価値を加え，実用性検証のため半年間実動した。対象と方法：一系統は，ハイビジョンカメラの信号を，レイド1構成ハードディスクに，民生機で変換記録，操作はタッチパネルとした。もう一系統は3Dシステムで，記録映像をMeshLabというソフトでCG化した。結果：2系統とも，2013年4月から大きな問題なく動作した。ハイビジョンシステムは，安全性などを確保できた。作成した3DCGでは，画像を多方向から見ることができた。結論：民生機で実用的な高付加価値記録ができた。3DCGは，手術の解析，教育などへの応用が考えられた。

参考文献

1）坪井孝太郎・冨田有輝・恵美和幸：網膜硝子体手術におけるハイビジョンと3D映像の応用．眼科手術　25：366-370，2012

2）平原修一郎・野崎実穂：ハイビジョンの記録媒体とビデオ編集．眼科手術　25：371-374，2012

3）Tietjen A, Stanzel BV, Saxena S et al：New options for digital photo documentation during routine examination for ophthalmologists. Klin Monbl Augenheilkd　230：604-610, 2013

4）太田一郎・三宅健作：高感度・立体視ハイビジョンテレビと眼科手術．眼科手術　25：354-360，2012

5）徳田芳浩：3D赤外線顕微鏡システムの手術教育への応用．眼科手術　25：361-365，2012