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著者: 中澤満
所属機関:
ページ範囲:P.1382 - P.1382
文献購入ページに移動「今月の話題」は竹内大先生による「感染性ぶどう膜炎の診断:分子生物学の進歩」です。本邦におけるぶどう膜炎の原因疾患で長年続いた不動のビッグ3,サルコイドーシス,原田病,Behçet病の順位が崩れ,2009年の集計ではサルコイドーシス,原田病に続いて急性前部ぶどう膜炎が第3位となったことは記憶に新しいところですが,これまで原因不明とされてきたぶどう膜炎のなかに眼圧上昇を伴う病型にはサイトメガロウイルス感染症がかなりの数でみられることが述べられています。しかも最近のmultiplex PCRを用いた新しい眼内液の診断法により,診断率が飛躍的に上がるという知見です。原因が明らかになれば治療法の幅が広がるのは医学の定石ですので,これも大いに役立つ情報です。
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