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連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第15回
下眼瞼水平方向の「ゆるみ」はこれで治せ!—これができればスペシャリストの仲間入りだ!
著者: 柿﨑裕彦1
所属機関: 1愛知医科大学眼科学講座
ページ範囲:P.1648 - P.1658
文献購入ページに移動下眼瞼の水平方向の緩みを矯正する手術は難しいです…。短期的には大体はうまくいくのですが,長期的にみるとかなり「戻り」があるんですね。そのため,これらに対する術式はたくさんあります。そのなかで,Kuhnt-Szymanowski Smith変法が広く行われてきましたが,最近では“Lateral Tarsal Strip(LTS)Procedure”も行われるようになってきました。しかし,この2つの術式だけで下眼瞼水平方向の緩みすべてに適切に対応できるわけではありません。美容的な問題もあります。そこで本稿では,上記2つの術式に加えて,“Lazy T”と“Transcanthal Canthopexy”を加えた4つの術式について解説します。ちなみに,下眼瞼水平方向の緩みの矯正は,退行性変化のために生じた内反症や外反症の治療の一助となり,また,機能性流涙の改善につながることがあります。
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