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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻12号

2015年11月発行

文献概要

連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第15回

下眼瞼水平方向の「ゆるみ」はこれで治せ!—これができればスペシャリストの仲間入りだ!

著者: 柿﨑裕彦1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.1648 - P.1658

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はじめに

 下眼瞼の水平方向の緩みを矯正する手術は難しいです…。短期的には大体はうまくいくのですが,長期的にみるとかなり「戻り」があるんですね。そのため,これらに対する術式はたくさんあります。そのなかで,Kuhnt-Szymanowski Smith変法が広く行われてきましたが,最近では“Lateral Tarsal Strip(LTS)Procedure”も行われるようになってきました。しかし,この2つの術式だけで下眼瞼水平方向の緩みすべてに適切に対応できるわけではありません。美容的な問題もあります。そこで本稿では,上記2つの術式に加えて,“Lazy T”と“Transcanthal Canthopexy”を加えた4つの術式について解説します。ちなみに,下眼瞼水平方向の緩みの矯正は,退行性変化のために生じた内反症や外反症の治療の一助となり,また,機能性流涙の改善につながることがあります。

参考文献

1)柿﨑裕彦:眼形成外科—虎の巻.メディカル葵出版,東京,2009
2)Hamra ST:The zygorbicular dissection in composite rhytidectomy:an ideal midface plane. Plast Reconstr Surg 102:1646-1657, 1998
3)Fagien S:Lower-eyelid rejuvenation via transconjunctival blepharoplasty and lateral retinacular suspension:algorism for treatment of the anterior lower-eyelid lamella. Oper Tech Plas Reconst Surg 5:121-128, 1998
4)Kang H, Takahashi Y, Ichinose A et al:Lateral canthal anatomy:a review. Orbit 31:279-285, 2012
5)Smith B:The“lazy-T”correction of ectropion of the lower punctum. Arch Ophthalmol 94:1149-1150, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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