文献詳細
特集 これからの眼底血管評価法
文献概要
はじめに
近年,広角眼底カメラシステムの出現に伴い,超広角眼底撮影が普及しつつある。従来の眼底カメラは,撮影画角が35〜60°で後極の撮影が中心であり,周辺部の病変を撮影するためには患者に上下左右眼球を動かしてもらい撮影する必要がある。さらに同時に周辺部まで確認するためにはその写真をパノラマ処理する必要があり,かなり煩雑であった。広角眼底撮影システムは,撮影が画角で約102°(眼底で約200°)の撮影ができる。そのため広角眼底カメラは眼底の周辺部まで撮影が可能であり,1枚の写真で多くの情報を高画質で得ることが可能である。
本稿では,現在わが国で使用できるOptos社が開発したOptos® 200Tx(図1a)とハイデルベルグ社のウルトラワイドフィールドレンズを用いた超広角走査レーザー検眼鏡(図1b)について解説する。
近年,広角眼底カメラシステムの出現に伴い,超広角眼底撮影が普及しつつある。従来の眼底カメラは,撮影画角が35〜60°で後極の撮影が中心であり,周辺部の病変を撮影するためには患者に上下左右眼球を動かしてもらい撮影する必要がある。さらに同時に周辺部まで確認するためにはその写真をパノラマ処理する必要があり,かなり煩雑であった。広角眼底撮影システムは,撮影が画角で約102°(眼底で約200°)の撮影ができる。そのため広角眼底カメラは眼底の周辺部まで撮影が可能であり,1枚の写真で多くの情報を高画質で得ることが可能である。
本稿では,現在わが国で使用できるOptos社が開発したOptos® 200Tx(図1a)とハイデルベルグ社のウルトラワイドフィールドレンズを用いた超広角走査レーザー検眼鏡(図1b)について解説する。
参考文献
. Clin Ophthalmol 7:389-394, 2013
2)Wessel MM, Aaker GD, Parlitsis G et al:Ultra-wide-field angiography improves the detection and classification of diabetic retinopathy. Retina 32:785-791, 2012
3)Silva PS, Cavallerano JD, Haddad NMN et al:Peripheral lesions identified on ultrawide field imaging predict increased risk of diabetic retinopathy progression over 4 years. Ophthalmology 122:949-956, 2015
4)Singer M, Tan CS, Bell D et al:Area of peripheral retinal nonperfusion and treatment response in branch and central retinal vein occlusion. Retina 34:1736-1742, 2014
5)Suzuki A, Okamoto N, Ohnishi M et al:White thread-like retinal arterioles associated with antiphospholipid antibody syndrome. Jpn J Ophthalmol 43:553-558, 1999
掲載誌情報