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特集 これからの眼底血管評価法
広角眼底撮影装置
著者: 大島裕司1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院眼科
ページ範囲:P.1736 - P.1743
文献購入ページに移動近年,広角眼底カメラシステムの出現に伴い,超広角眼底撮影が普及しつつある。従来の眼底カメラは,撮影画角が35〜60°で後極の撮影が中心であり,周辺部の病変を撮影するためには患者に上下左右眼球を動かしてもらい撮影する必要がある。さらに同時に周辺部まで確認するためにはその写真をパノラマ処理する必要があり,かなり煩雑であった。広角眼底撮影システムは,撮影が画角で約102°(眼底で約200°)の撮影ができる。そのため広角眼底カメラは眼底の周辺部まで撮影が可能であり,1枚の写真で多くの情報を高画質で得ることが可能である。
本稿では,現在わが国で使用できるOptos社が開発したOptos® 200Tx(図1a)とハイデルベルグ社のウルトラワイドフィールドレンズを用いた超広角走査レーザー検眼鏡(図1b)について解説する。
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