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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集2 近年のコンタクトレンズ事情

特殊レンズ

著者: 植田喜一1

所属機関: 1ウエダ眼科

ページ範囲:P.172 - P.183

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はじめに

 コンタクトレンズ(以下,CL)は近視,遠視,乱視などの屈折異常や老視を矯正する視力補正用(度あり)のものが一般的であるが,非視力補正用(度なし)のものもある。特におしゃれを目的とした度なしカラーCLについては,若い女性を中心に急増しているが,カラーCL以外に角結膜表面の治療を目的とする治療用CLがある。

 一方,近視,遠視を矯正するCLの多くは前後面とも球面レンズであるが,前面あるいは後面が単一な球面で設計されていない独特な形状のCLがある。それらの特殊CLは,乱視や老視の矯正だけでなく,円錐角膜を代表とする角膜不正乱視の矯正や,裸眼視力の改善を目的として開発されたものもある。

 本稿では,こうした特殊CLについて,近年の状況を概説する。

参考文献

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17)小玉裕司・梶田雅義・植田喜一・他:コンタクトレンズデータブック 第3版,メジカルビュー社,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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